08/25/2021 …… symptoms ／ signs
作業船乗組員はノーマスク 乗船前に検査、感染者
いない前提
〔『秋田魁新報』電子版〕
秋田県沖では、経済産業省が、３地域を洋上風力発電の促進区域に指定しているが、秋田港湾区域では、基礎工事を行う作業船のなかでクラスター感染が発生した。同船には２回のPCR検査で陰性になった作業員が乗船しており、感染者はいない前提のバブル内で、感染防止対策はほとんど採っていなかった。
【所感】人間の活動が、生態系のうちのあらゆるアクターと繋がりをもって初めて可能になるとすれば、〈バブル〉という封じ込め戦略自体がナンセンスであり、不安を消し去る効果を期待した物語りに過ぎないことは明らかだろう。1999年の東海村JOC臨界事故では、核燃料の加工工程において、硝酸ウラニエル溶液をバケツで汲み流す作業を行っていたことが明らかになった。それがどれほど最先端の科学的事業であろうと、人間のなす作業には、強固な日常性バイアスがつきまとう。日常への還元が精神的に楽だからだろうが、逆に意識の外で心身を蝕んでいる場合がありうる。（北條）
