02/09/2021 …… symptoms ／ signs
〈性から生へ ジェンダーを越える〉第３部「見過ごさない」
① メディアに自覚 促し
〔『北海道新聞』電子版：根岸寛子〕
『北海道新聞』が１年前から続ける、〈脱性別〉を考える連載企画の第３部。1995年、札幌テレビ放送による同性愛者差別事件とその反対運動、当時運動の渦中にあった桑木昭嗣：ケンタさんの現在の活動、同放送局で彼が司会を務める「ノック・オン・ザ・レインボー」を採り上げる。「同性愛は趣味の問題ではなく、人権問題」。
【所感】『北海道新聞』の好企画も、「いまを知る」「呪縛を考える」を経て第３部へ突入。「見過ごさない」というタイトルは、数日前の森喜朗発言を受けてのことに違いない。連載開始からのこの１年、COVID-19 感染拡大下で列島社会の閉鎖性・排他性が激化、女性や性的マイノリティへの抑圧も眼を覆うばかりとなって、何も変わらない現実は絶望を深めるばかりだった。ここ数日の森発言、二階発言、それらを擁護する言説の横行は一層その感を強めたが、一方で各方面から批判の声も挙がり、反対声明を打ち出す団体も出始めて、「もう見過ごさない」という意志もまた、社会のなかで大きくなっていることを確認できた。もう少し、希望を持ち続けてみようか。（北條）
北海道新聞 どうしん電子版
＜性から生へ ジェンダーを越える 第３部 見過ごさない＞１ メディアに自覚 ...
１９９５年の夏。札幌テレビ放送（ＳＴＶ）の本社前に集まった十数人が拡声器を手に声を上げた。「同性愛者を笑いのネタとするラジオ番組は許さない！」。道行く人にビラも配った。 火種となったのはＳＴＶラ...
