12/24/2020 …… symptoms ／ signs
トランプ大統領、さらに26人の恩赦を発表。
マナフォート氏やストーン氏を含む
〔『The Wall Street Journal』Web版：Rebecca Ballhaus & Byron Tau〕
退陣の迫る米・トランプ大統領は、自身の親族や協力者へ報いる恩赦を続けている。今回の26人のうちには、娘婿の父親チャールズ・クシュナー氏や、2016年大統領選ロシア干渉疑惑で起訴された、元選挙対策本部長のポール・マナフォート氏、長年顧問を務めたロジャー・ストーン氏などが含まれる。
【所感】自陣営への報償措置であるとともに、退陣後に自身へ追及の手が伸びることを回避しようとする、極めて恣意的な権力の濫用だろう。同じ動きは22日、露・プーチン大統領が、大統領経験者に終身の訴追免責特権を認める憲法改正法案に署名したことにもみられる。これも、14日に英ベリング・キャットが、「ロシアの反体制活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏に対する猛毒神経剤襲撃に、プーチン大統領が関与した可能性がある」との調査結果を発表したことと、関連があるとみられる。日本でも24日、「桜を見る会」疑惑で追及を受けていた安倍晋三前首相を不起訴処分とすることが発表されたが、実質的にはすでに、権力者を免責するシステムが出来上がっているのかもしれない。（北條）
